概要
トヨタWG共通EDI
トヨタWG共通EDI※1とは、トヨタワーキンググループ※2で検討・構築を行った、トヨタグループ部品メーカーが共通利用できる仕組みです。
トヨタWG共通EDIでは、従来の多種多様な帳票やデータ形式を統一※3することで、受発注業務を標準化し、加入しているどの企業ともEDIで取り引きすることができます。
トヨタWG共通EDIシステム
トヨタWG共通EDI-ASPサービス※4として、
- Webブラウザでの簡易受発注機能の『基本モジュール』
- かんばん納入指示機能/受注出荷機能を補う『オプションモジュール』
- 各社独自の基幹システムと連携して使用するための『外部インターフェイスモジュール』
※1 EDI…Electronic Data Interchangeの略。電子データ交換。
※2 部品メーカー間部品調達の標準的な運用を提案・構築するために、2010年に結成されたワーキンググループ。
※3 標準的な帳票、交換するデータの形式は、JAMA(日本自動車工業会)、JAPIA(日本自動車部品工業会)の規格に従い、統一。
※4 異なるベンダーや異なる発注システムと、受注側各社の受注システムをつなぐインフラサービス。
データ連携方法と流れ
ネットワーク環境
トヨタWG共通EDIを利用する場合、
- D.e-Net(オールトヨタ共有型のイントラネットサービス)
- JNX(自動車業界をはじめ産業界つなぐ業界共通ネットワーク)
- JNX-LA(インターネット経由でJNXに接続)
- インターネット回線
※D.e-Netダイアルアップ(64K)でのサービス利用はできません。
データセンター/サーバ環境
データセンターに設置されたサーバを、企業ごとにご利用いただきます。
データセンターは、建物免震構造となっています。
また、最大5日間自家発電で稼動可能な非常用発電設備や、認証システムおよび、24時間365日の有人監視によるセキュリティ対策で保護されています。
受/発注のデータ連携
商法上の正式な発注(確定内示)をベースとして、納入指示を行います。 関連するすべての企業間で、内示情報やマスターなどのデータを連携するため、複雑な商流・物流に対応します。
【自給】
【直送支給(5社間)】
トヨタWG共通EDI帳票
かんばんイメージ
※後工程エリア1~3 および 前工程エリアは、規定のレイアウトパターンより、自由に選択、ご利用いただくことができます。
取り扱い帳票
種類 | 後工程発行 | 前工程発行 | |
---|---|---|---|
かんばん | JAMA/JAPIA標準 | ○ | ○ |
納品書 | JAMA/JAPIA標準 | ○ | ○ |
便チケット | トヨタWG標準 | × | ○ |
受領書 | JAMA/JAPIA標準 | ○ | ○ |
受注明細 | トヨタWG標準 | ○ | ○ |
トヨタWG共通EDIシステム全体像
納入先(支給先)での流れ
①内示送信
仕入先に対し、内示情報を送信。
※内示が存在しない品番は、納入指示が行えません。
※支給品の場合、発注元にて内示 および 支給提示を、支給先より支給要求を実施します。
②納入指示
納入指示データ(CSV)を作成し、データ登録 または、キー入力。
オプション
かんばん読取実績を共通EDIサーバへ送信し、枚数集計。納入日便を自動算出。
増減/打切情報を加味した納入指示データを仕入先グループ単位に作成。
③後工程発行
対象データを選択、発行データ(PDF)を受信し、印刷。
オプション
一定時間ごとに発行データ(PDF)を自動受信し、自動発行。
④納入指示実行
納入指示データを選択し、仕入先へ送信。
④受入検収
対象データを選択し、完納 または 分納入力。
後工程発行分の分割納品書データを受信し、印刷。
オプション
便チケット/納品書のQRコードを読み取り、完納処理 または 分納入力を実施。
後工程発行分の分納時は、分割納品書データを自動受信、自動発行。
仕入先での流れ
⑤ 帳票発行データ受信・印刷
帳票(かんばん/受注明細)発行データを選択、PDFファイルを受信し、印刷。
一定時間ごとに発行データ(PDF)を自動受信、自動発行。
⑥ 未納入力/出荷処理
対象データを検索し、未納入力 または 出荷処理を実施。
受注明細のQRコードを読み取り、未納入力 または 出荷処理を実施。
⑦ 納品書発行データ受信・印刷
納品書発行データ(PDF)を受信し、印刷。
一定時間ごとに発行データ(PDF)を自動受信、自動発行。